『温泉旅行④』(続・臣隆妄想劇場41)ショートバージョン



隆二「風呂入ろ‼臣」



隆二はさっさと服を脱ぎ、先に露天風呂横の洗い場へ行った。



臣はソファーに座り、お茶を飲んで寛いでいる。



ソファーや大型テレビがある客室から少し階段を降りた所にプールがあり、その左奥に洗い場と露天風呂がある。



臣(隆二、はしゃいでるな)



隆二「おーみ?風呂入んないの?」



洗い場から声をかける。



臣「ん?もうちょっとしたら行くよ」



隆二「ちゃんとシャワーも二つあるよ」



臣「うん」



隆二(あいつ、まだ酔ってんのかな?)



隆二「今日は髪自分で洗うの~?」



臣「え?…いや、洗ってよ」



返事がない。



臣(聞こえなかったかな?)



臣はゆっくり腰を上げ、服を脱ぎ、タオルを腰に巻き、洗い場へ行く。



隆二「やっときた…」



隆二はさっさと檜の露天風呂に浸かっている。



臣「早っ…もう髪も洗ったの?」



隆二「お前がのらくらし過ぎなんだよ」



臣「時間はたっぷりあるんだから、ゆっくりすればいいし…」



隆二「見て!おみっ‼絶景だよ」



臣はふっと笑って「聞いてねーし…」



隆二は湯船に浸かって、海の方を眺めている。



洗ったばかりの頭の上に、タオルをちょこんと乗せている。



臣は体だけ洗い、ゆっくり湯船に入ってきた。



隆二「髪、洗わねーの?」



臣「後で洗って」



隆二「……」



臣「今、なに考えてたか当ててみよっか?」



隆二「なに?」



臣「甘えん坊はどっちやねん…だろ?」



そう言いながら隆二の腕を取り、自分の方へ引き寄せる。



隆二「おまっ…聞こえてたの?」



臣「……」



湯船の中で、臣が広げた足の間にすっぽり収まる隆二。



同じ海の方を見て、腰をしっかり捕まれている。



隆二「狸寝入りなんて趣味悪ぅ~…」



臣は何も言わず、隆二のうなじにキスをする。



隆二「湯船の中でしないでよ…」



続く

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