『巴里⑤』(続・臣隆妄想劇場30)訂正版
そう言うと臣は、隆二を正面に向かせ、
また激しい口づけをしてくる。
覚悟を決めたかのように、隆二もそれに従い、
臣のキスに合わせていく。
あ…ダメだ…溶ける
臣の方が溶けそうな感覚を覚え、
薄っすら目を開けて、目の前の隆二を見る。
本人は自覚してないけど、
一度絡みだしたら、こっちがどうにかなりそうな位、
濃厚な口づけをしてくる…
多分…自分で気づいてないんだろな?
長い口づけのあと、臣がスライドし、
隆二の胸に、ゆっくり口づけをする。
隆二は自然にバスルームの床に横になる。
出しっ放しのお湯が、川のように流れている…
タイルの痛さも感じない位に、
お互いに縺(もつ)れ合い、熱い抱擁を交わす。
隆二の金髪が湯の流れに沿って、
美しいウェーブを作る。
「臣……」
臣の肩を持つ手に力が入る。
「りゅ…うじ?」
臣の声が荒い…
「ん…キスを…おみ」
「ん…?うん…」
今まで以上に強く口づけする臣。
二人のシルエットがひとつに溶け合う。
意識が飛びそうになり、
お互いの手を手繰(たぐ)り寄せ、強く握り合う。
End
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