『溺愛③』(続•臣隆妄想劇場60)ショートバージョン
ダイニングに並んで座り、食事を進める二人。
隆二の横顔を見ながら、臣は熱々のグラタンを口に入れる。
臣「げっ⁉︎グリンピース入ってるし…」
臣は舌を出して隆二に見せる。
舌の上にグリンピースが二つ乗っかってる。
隆二「好き嫌い言ってるとおっきくなんねーぞ」
臣「おまえ…わざと入れたな」
隆二「いらねぇなら、よこせ」
隆二から臣の口に吸いついてきて、グリンピースを口移しに受け取る。
臣「……」
隆二はグリンピースをモグモグしながら言う。
隆二「これで文句ねぇだろ」
臣「…まだ食べ始めたばっかりなのに…その気になるからよせ」
隆二「臣は我慢するということを覚えないとね」
臣(自分から仕掛けといて…よく言うよ)
隆二はカニをガツガツ食べながら、甲羅酒を3杯、4杯と飲み進めていく。
隆二「やべ…これ病みつきになる」
プシュッと2缶目の缶ビールを開け、臣が言う。
「いきなりドカンときても知んねーぞ」
隆二「余計なお世話だ。俺を見くびっちゃダメだよ」
隆二の話をうわの空で聞き流し、臣は思う。
(なんで俺の嫌いなグリンピース入れたんだろ?)
(さっきの口移しって…まさか、グラタン作る前から計算してたとか?)
隆二はチラッと横目で臣を見る。
「おーみ君、また箸止まってるよ!さっきから何を妄想してんのかな?」
臣「え?いや…別に」
隆二「カニしゃぶ美味いよ!食わねーの?」
臣「ん…食う」
隆二「しゃぶしゃぶして欲しかったら、そう言え」
臣「いや…自分でするよ」
隆二「……」
隆二「臣はもうちょっと酒が入った方が可愛いかもね」
臣(どういう意味だろ?)
続く
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2017.11.29 13:46
2017.11.29 13:39