『W旦那+(プラス)』第78話 三代目妄想劇場
酒の勢いに任せて、つい口に出してしまった言葉…
それでもいいって言ってくれるとでも思ってたのか?
臣は不本意のまま、隆二と最後の時を過ごす事になった。
巡ってきた約束の夜、須磨の海辺で二人は冬の流星群を見た。
夜の海が昼間の様に明るくなった。
無数の流星に照らされたその光の中で、浜辺に横たわる女性を発見した。
『別れの海』で出会った身元不明の女性を二人で保護することになり、
日替わりでの生活が始まった。
隆二の夢を叶えるのは俺じゃない…
臣も半ば諦めて、新しい恋に踏み出そうとしていた。
理愛が隆二を選んだのなら…
それはそれで心から祝福するつもりだった。
臣「本心じゃなかった…」
臣は隆二の頭を包むように持ち、隆二の目から唇に視線を落とす。
その唇が呟(つぶや)く。
「今さらだよ…」
理愛のそれとは根本的に異なる。
しっくりくる相方の唇が好きで、
ツンと上向きで厚みのある唇に、何度触れたことか。
「お前も…」
「ん?」
「俺のでなきゃ駄目なはず…」
臣が少しだけ唇を開き、舌を覗かせている。
衝動的に隆二は、そのピンクの部分に吸い寄せられた。
End
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2017.11.28 09:05
2017.11.28 08:18
2017.11.27 15:38