『W旦那+(プラス)』第69話 三代目妄想劇場


部屋の中には煌々と月明かりが差している。

理愛はバスローブのまま、ベッドの上に座る剛典の上に乗ってきた。

「理愛ちゃん…」

「剛典さん」

理愛の方から剛典に口づけをする。

長く深いキスをする二人。

剛典の方が「ん…」と声を漏らす。



隆二「うわ…これヤバくない?」

鍵穴から二人の様子を見ている隆二も、顔を赤くしている。


臣「ギリギリまでいかなきゃ検証は無理だろ?」

顔色ひとつ変えず臣が耳元で囁く。

隆二「よくへーきな顔でいられるよね…臣」


臣「ドラマのワンシーンだと思えばいいんじゃない?」


隆二「俺には無理…」



剛典は唇を離して、


剛典「理愛ちゃん…こんな状況で濃厚なキスしてると…俺もどうしていいか…」


理愛「抱いて下さい」


剛典「理愛ちゃん…」



隆二「言っちゃったよ…どうすんの?がんちゃん」


臣「……」



剛典「今日言ったこと覚えてる?」


理愛「Only oneでなきゃ…抱けない」


剛典「そう…君には理解できない感情かもしれないけど…俺は理愛ちゃんのOnly oneでなきゃ、抱くことなんてできないよ」



隆二「がんちゃん…偉い、よく言った」


臣はじっと隆二の顔を見ている。


隆二「ヤベ…泣けてくる…」


臣は深い溜息をついた。


End



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