『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生56)
臣は何も語らず隆二の腕を掴んだままアトラクションに入り、暗闇をひたすら歩いた。
前方にぼぉっとした赤いランプに照らされて、順路が示されている。
遠くの方で聞こえる男女の悲鳴。
「臣‼️どこまで行く気だ?こんな所で話なんてできっこねぇよ!」
臣が不意に立ち止まったので、隆二は結構な勢いでその背中にぶつかった。
「…痛ってぇな💦急に立ち止まるなよ‼️」
赤いライトに照らされて、臣の目が光った。
刺すような眼差しで隆二を睨んでいる。
「怖ぇ顔…」
「お前も何とかっていう怪しい絵にやられたのか?」
「え!?…どうしてあの絵のこと知ってんの?」
「ふざけやがって‼️」
臣はまた隆二の腕を掴み、朽ちかけた洋室のドアを開けた。
待ち構えていたゾンビ達が数体襲いかかろうとする。
「邪魔だ‼️退け!」
臣に一喝されて、ゾンビ達は唸りながら部屋を出ていった。
「え!?嘘だろ…お前ゾンビの仕事取り上げてどーすんの?信じらんな…」
ドンッ!!!!
臣は隆二を壁際に追いやり、肩を押さえつけた。
「だから!痛てぇつってるのに…んっ!?」
臣は荒々しく隆二の唇を塞いだ。
「んんー💦…ちょっと待てって!」
隆二が逃れようと顔を背けると、臣は息を荒らげて絞るような声を出した。
「廉と、どこまでやったんだ?あ!?」
「そんなこと…聞いてどーすんだよ?」
「言う気がねぇんなら、カラダに直接聞いた方が早いか!」
壁に押しつけたまま、隆二が着ているシャツのボタンを外し始めた。
「え…何する気だよ!こんなとこで…」
「弁解はきかねぇ!絵のせいで変な気になったって言うなら許してやる!」
「臣!?…んん」
隆二は返事すらできない。
臣にシャツを脱がされ、激しいキスの応酬を受けた。
つづく
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2020.06.25 00:30
2020.06.24 22:51