『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生33)
「れ~ん‼️たらいまぁ」
「おかえりなさい」
臣と隆二が暮らすマンションに戻ると、抱っこひもで理太を背負った廉が出迎えた。
「廉くん、リーリーいい子にしてた?」
「とってもいい子でしたよ」
「二人共、おうち帰ったら先にどーすんだっけ?」
「うがいでしょ?臣たん」
「ピンポン♪」
「あとねぇ、お手てキレイキレイよ✋」
「隆臣も正解‼️先に行っといで」
「はぁーい✋」
小さな手できっちり靴を揃えて、子供たちが先に中へ入っていった。
「廉、俺も手ぇ洗ってくるからさ、子供たちにパンケーキ焼いてやって」
「理太くんは?」
「俺が見るから」
「はい」
臣が靴を脱いでスリッパに履き替えた。
「あれ?隆二さん一緒じゃ?」
「あー、あいつ子猫がいなくなって凹んでるみたい」
「え!?ホントに?」
「うん」
「もうすぐ上がって来るだろ」
「いつも一緒なのに…」
「珍しいってか?」
「…こんな事もあんだよ」
「はぁ…」
廉は心ここに在らずという感じで、玄関のドアを見ながら茫洋と返した。
つづく
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