『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生⑪)
「パパー‼️どしたの?」
「今夜はここで寝るかい?」
6帖の和室いっぱいに、オレンジ色の大きな袋のような物が広げてある。
陽翔の父が趣味の山登りで使っている寝袋だ。
それは封筒型で薄い綿が入っている。
クリーニングから上がってきたばかりで、ふかふかだ。
「うわー‼️秘密基地みたいだね!」
「ヒミツキチってなぁに?入っていいの?
おいちゃん」
「いいよ!中はぬくぬくだぞ」
封筒型の二辺にあるチャックを開けると、
大人2人が余裕で入れる空間が現れた。
「行こっ‼️たぁくん」
「ニャン‼️」
「あー‼️ニャーにゃが先に入っちゃったよ💦」
「ニャーにゃ待てぇ‼️」
「きゃははは」
中で遊んでいても息苦しくならないように、陽翔の父は寝袋の角を持ち上げて、傍で見守っている。
「ひーしゃん、あったかいね!」
「ぬくぬくだね、たぁくん」
「待てぇ‼️」
「きゃああ💦」
「みゃーお‼️」
ひとしきり寝袋の中で遊んで、いつの間にか2人と1匹はひっついて眠ってしまった。
その夜、隆臣は寝袋の中で不思議な体験をする。
つづく
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2020.02.13 12:09
2020.02.13 11:11
2020.02.13 09:05