『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(登坂家の長男と岩田家の長女)
時は遡って、高級レストランの化粧室での出来事。
乃愛「たぁくん」
隆臣「なぁんでしゅか?」
乃愛「どーして男の子なのに、女の子と一緒なの?」
隆臣「ホントね💦たぁくん一人でシーシー行ってくる‼️」
理愛「隆臣くんはまだちっちゃいから、こっちでいいのよ」
隆臣「そーなの?あーちゃんがいいってよ、のーあ」
乃愛「へーんなの!男の子なのに。男女(おとこおんな)みたい」
隆臣「たぁくん女の子なの?」
乃愛「ほらぁ、なの?って言うでしょ」
理愛「隆臣くん、あーちゃんとこいらっしゃい」
隆臣「あい✋」
化粧室の椅子に座っている理愛が、隆臣を抱き上げて膝の上に乗せた。
大きな鏡の前に理愛と隆臣が並んで映っている。
乃愛はその隣に立って理愛のヘアブラシを手にして、自分の巻き毛をといている。
理愛が隆臣の眉毛にそっと触れた。
理愛「ほら、パパ達にそっくりなこの凛々しい眉毛、これは男の子の証拠」
隆臣「そーなの?」
乃愛が横からチャチャを入れる。
乃愛「お話したら乃愛よりうーんと女の子だけどね」
隆臣「やっぱりたぁくん女の子なのね!」
理愛「それは…」
理愛が返事に困っている。
乃愛が間髪を入れずに、隆臣を追い詰める。
乃愛「おっす‼️おら悟空って言える?たぁくん」
隆臣「きゃあ‼️なぁにそれ?」
乃愛「男の子だったらみんなそう言うのよ」
隆臣「しゅごー✨ひーしゃんも言うの?」
乃愛「男の子ならね!男女(おとこおんな)なら言えないでしょね」
理愛「乃愛💦そんな風に言ったら隆臣くん本気にするでしょ」
隆臣「今度ね、ひーしゃんにおねだりしてみる!」
隆臣は興味津々で小さな鼻を膨らませている。
理愛「…乃愛のおしゃまなお口は誰に似たのかしらね?」
乃愛「早く大人になりたいからなのよ、マーマ」
ブラシでとかした巻き毛がくるんと揺れる。
隆臣「大人になってどーしゅるの?」
乃愛が急に赤くなって照れ始めた。
乃愛「言わなーい😳」
隆臣「どーして?」
乃愛「たぁくんの家族だから😳…あー💦言っちゃった💦」
隆臣「たぁくん、わかんなーい」
乃愛「嘘でしょ?」
隆臣「なにが」
乃愛「ダメだこりゃ」
理愛「乃愛💦」
乃愛「るーたんと臣たんがお別れしたら、
乃愛がたぁくんのマーマになるのよ」
理愛「そんなこと隆臣くんに言っちゃダメでしょ💦」
隆臣「お別れしないよ」
乃愛「どーして?そんなのわかんないでしょ?」
隆臣「ラブラブなのよ」
乃愛「……ずっと?」
隆臣「いちゅもチューってしゅるのよ」
乃愛「たぁくんの意地悪💦」
隆臣「たぁくん家にくれば?しゅぐよ」
乃愛「しゅぐ?」
隆臣「しゅぐにダチョウさんしゅるよ」
乃愛「…意地悪たぁくん💦もう知らなーい😭」
乃愛が半べそになった。
理愛「広臣さん家に何日かお世話になって、お二人の仲の良さにもっと触れたら…」
「乃愛の初恋にもピリオドが打てるかもね」
乃愛「るーたんと一緒に暮らすの?すごーい‼️」
理愛「…泣いたカラスがもう笑ってる。
乃愛には逆効果かな」
乃愛「ねぇ、マーマ髪うまくできない💦」
理愛「ママがしてあげるから、いらっしゃい」
乃愛「あい✋」
理愛が乃愛を片手で抱き上げた。
理愛の細くて長い太腿の上に、2人が並んで座った。
理愛「狭い💦たぁくん、もっとそっち行って😡」
隆臣が小さな手を額に添えて元気に答えた。
隆臣「おっしゅ👮おら…なんだっけ?
のーあ」
乃愛「やっぱたぁくん似合わない💦」
隆臣「そーなの?」
理愛が二人をギュッと抱きしめた。
「喧嘩しちゃダメよ」
乃愛「マーマ?」
隆臣「あーちゃん?」
理愛「あなた達はみんなの宝物」
「ずっと仲良しでいてね」
乃愛「…たぁくん、ママが言うから仲良しでいようね」
隆臣「結婚しゅる?」
乃愛「それはダメぇ😡」
隆臣「たぁくんもやーら😡」
理愛「もう💦」
理愛は困った顔をして優雅に微笑んだ。
完
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2019.10.02 14:46
2019.10.02 14:42
2019.10.02 06:51