三代目❤夢小説 『NAOTO編122』
中部国際空港発の最終便に乗り、日付けが変わってから東京の自宅マンションに着いた。
急いでオートロックを解除してエントランスを抜けようとすると、中から出てきた長身の男とぶつかった。
転びそうになったが、なんとか踏ん張って持ちこたえた。
振り返ると、男も壁に寄りかかっている。
「ごめんなさい!!…大丈夫ですか?」
直人の呼び掛けに、フードを目深に被った男は返事もせず、急いで外に出ていった。
「なんだ⁉️…いや、それよか急がないと」
エレベーターに乗り込む直人の後ろ姿を、
長身の男が外から見ている。
「早いな…」
男はそう呟きながらフードを脱ぎ、真っ暗な住宅街に消えていった。
直人が自宅に入ると、すぐにまりあが飛びついてきた。
「お帰りなさい…ごめんね💦直ちゃん」
「まりあ!大丈夫か?ケガは…」
「ちょっと打っただけだから、平気よ…」
その白い腕に大きな青アザができている。
額にもうっすら血が滲んでいる。
「とにかく、病院いこ!夜間診療してる所が近くにあるから」
「行かない…直ちゃんが側にいてくれたら、それでいいの」
「頭打ったんだろ?ちゃんと見てもらわないと…」
「いいの、大丈夫だから、抱きしめていて…」
直人の腰にしがみついて離れない。
「まりあ…」
「直ちゃん…会いたかったょ」
つづく
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2019.08.05 02:30
2019.08.05 02:27
2019.08.05 02:24