三代目❤夢小説 『NAOTO編119』
まりあを宥(なだ)めている内に、直人が先に眠りについた。
連日のリハーサルで疲れているのだろう。
まりあはしばらくその無防備な寝顔を眺めていたが、緩んだ腕をすり抜け、ベッドサイドに置いてあった自分のスマホを手にした。
直人のスケジュールは専用のアプリで管理している。
もうすぐ泊まりがけで、名古屋へ向かう予定だ。
「直ちゃんがいない間、どうしよう」
ポツンと呟きながら、静かな寝息を立てる直人の髪を撫でた。
「…いつも一緒でしょ、直ちゃん」
また腕の中に収まろうとすると、直人の唇が開いた。
「んん~、まりあ…愛してるよ…」
寝返りをうって、まりあに背を向ける。
「ワガママ言ってごめんね…」
愛しい背中に抱きついた。
「一緒にいられるだけで、幸せなのにね」
つづく
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