三代目❤夢小説 『NAOTO編115』
直人はキッチンまでやって来て、スープを作るまりあを後ろからハグした。
「ふふ」
「ん?なに笑ったの」
「直ちゃん、"スープないの?"って、まるで隆臣くんみたい」
「あー、子供みたいだって思ったろ」
「ちょっとリンクしちゃった」
「今日も読み聞かせに行ってきたんだって?」
「え?よく知ってるね」
「たっくんからLINEがきてたよ」
「隆臣くんから?そんなはずは…」
「正確にはたっくんの伝えたいことを、隆二がLINEでよこしてくれた」
「隆臣くん、なんて?」
「”なおたん、まりあ独り占めしちゃらめよ”」
「ホントに?」
「ホントだよ!たっくんには悪いけど、独り占めしちゃう」
直人はまりあの白い首筋にキスをした。
「直ちゃん…火使ってるから、ダメよ」
「ふふ…おっ⁉️具だくさんで美味そうなスープだ!」
「できたよ、お皿…」
「ん、任せて。スープ皿だね」
棚から白い皿を二枚出し、直人が言った。
「まりあはいい奥さんになるね」
「直ちゃんも…理想の旦那さんだね」
「そうかな」
「あ、パセリも入れよ!」
まりあは透明のグラスに差してあったパセリを取り、まな板の上で刻み始めた。
直人がスープを盛り付けた。
「痛っ…」
「どした?まりあ」
「直ちゃん、指切っちゃった…」
「見せて」
まりあの指先にうっすら血が滲んでいる。
直人はその指を口に含んだ。
「ちゅっ…うん、大したことないね、良かった」
まりあはとろんとした表情になって、直人と向かい合った。
「なおちゃん……もっと構って」
つづく
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2019.07.27 03:02
2019.07.27 02:22