三代目❤夢小説 『NAOTO編109』
私物をまとめて園庭に出ると、保護者に連れられてやって来た園児達が駆け寄ってきた。
「まりあてんてぇ!!!おはよーございましゅ」
「先生元気ぃ?」
「みんな…」
「中に入んないの?」
「てんて、今日は絵本読んでくれるでしょ?」
「ごめんね…先生用事があって、今日もみんなと居られないの」
「まりあ…」
必死に涙をこらえて笑顔を作っているまりあを見ていると居たたまれなくなり、直人はまりあの肩を持って門へと促す。
「先生!!またね♪」
「行ってらっしゃい」
「明日は会えるよね」
「バイバーイ」
園児達の声を背に受けながら園を後にして、一つ目の通りに差し掛かった時に、直人は堪らずまりあを抱きしめた。
わぁぁ…とまりあが泣き声を上げた。
ーなんで君だけが…こんな辛い目に合わなきゃいけないんだ?
つづく
6コメント
2019.05.14 11:28
2019.05.09 15:27
2019.05.09 10:28