『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(楽屋裏②)
隆二と隆臣がひっついて同時に、理愛に抱かれた赤ん坊の顔を覗き込んだ。
薄いベージュの柔らかな髪。
瞳は理愛に似て、少し明るめの紺色。
隆臣「リーリー可愛いね!パーパ」
隆二「将来が楽しみだね」
理愛「ありがとう、隆二さん、隆臣くん」
隆二「理愛ちゃん、りーたってどんな字書くんだっけ?」
理愛「私の“理”に“太い”と書いて理太(りーた)です」
隆二「がんちゃんと理愛ちゃんの名前から一文字づつ取ったんだよね?」
理愛「理愛って名前も元々は隆二さんと臣さんがつけてくれたから、理太もお二人が名付け親だと思ってます」
隆二「そんな嬉しいこと言ってくれて…」
隆臣「パーパ、お名前ってそんなにしゅごいの?」
隆二「そうだよ!たっくんの名前も凄いんだよ」
「臣と一緒に考えて決めたんだ」
隆臣「たぁくん、パンマンでいーのに」
隆二「えー?登坂パンマンってヘンテコな名前になっちゃうよ💦」
「たいたい😡たいたい‼︎」
隆臣「パーパ!、リーリーもたぁくんの方がいいのかなぁ?」
隆二「きっとそう言ってんだと思うよ」
すると赤ん坊は紅葉のようにちっちゃな手を伸ばして、今度は隆二を見ながら言った。
「るーるー」
隆二「ええっ⁉︎俺の名も呼んでくれたの?」
剛典に抱っこされてる乃愛が隆二の問いに答えた。
「乃愛の真似っこしてるのよ、リーリー」
剛典「家でもずっと隆二さんのことお話ししてるもんな、乃愛」
隆二「そうなんだね!理太も乃愛もいい子だね」
「るーたん嬉しいよ」
乃愛「あー!るーたんがるーたんって言った♫」
隆二「へへへ…」
乃愛「でもね、るーたん!リーリーったらね、ママのお腹にいる時はいけない子だったのよ!ねぇ?マーマ」
理愛が答えるより先に、赤ん坊が真っ赤な顔をして声に出した。
「のんのんブーブー😡」
隆二「…ひょっとして怒ってるの?りーた」
理愛「そうみたいです」
「岩田家のキャラ濃いなぁ」
楽屋裏に入ってきた男がいきなり会話に参加した。
隆二「健ちゃん…」
隆臣「健ちゃん‼︎待ってね」
健二郎「お?たっくんどないしたんや?」
隆臣は隆二の手を離れ、とととと…と走って部屋の隅に置かれた子供用のイスを取りに行った。
「うんちょ💦うんちょ💦💦」
自らイスを運んで健二郎の前まで持ってきた。
隆臣「健ちゃんどーぞ!パンマンからでしゅ♫」
健二郎「俺を労ってくれてんのか?たっくん…」
隆臣「たぁくんじゃなくてパンマンからね♫健ちゃん、しゅわってくらしゃーい!」
つづく
6コメント
2019.04.27 13:01
2019.04.27 12:55
2019.04.27 12:48