三代目❤夢小説 『NAOTO編99』
「なおちゃん、まりあは?」
部屋から一人で出てきた直人に声を掛けたのは、食事を済ませ子猫と散歩中の隆臣だった。
「パーパより先に聞いてる…💦」
隆臣と子猫の後ろに付かず離れず見守るように隆二がいる。
「たっくん、まりあは先に寝ちゃったよ」
直人が目線を合わせるように姿勢を低くして隆臣に答えた。
直人の足元に子猫が寄ってきてすりすりしている。
「お!?なついてる」
「まりあ、おこみのやき食べないのね」
「たっくんはいっぱい食べたの?」
「もうね、パンパンマンよ」
隆臣がアンパンマンスーツの上着を捲り、まぁるいお腹をポンポン叩いた。
「そっか」
「直人さん、まりあちゃん少しは落ち着きましたか?」
「心配かけてごめんね。いっぺんにショックな事が起こったからね」
「みんなに迷惑だけはかけたくなかったのにね」
「迷惑だなんて」
「そんな風に思ってたら、臣も俺も自分家の部屋を貸したりしません」
「そうだね、わかってるよ」
「なおちゃんもポンポンいっぱいなの?」
ふたりが神妙な顔つきで話している中に、隆臣が割って入ってきた。
「ん?そーだね、じゃあ今から食べよっかな」
「いーよ♪」
「こりゃ💦直人さんにタメ口しちゃダーメ💦」
「そーなの?」
「タメでいいよ♪たっくんはオケ 笑」
「なおちゃんいいって♫パーパ」
「もう…怖いものなしの息子ですみません💦」
「今、ちょうど健ちゃんも食ってるから、一緒にどーぞ」
「直己もまだいるよね?」
「いますよ、臣と酒酌み交わしてます」
「あいつ明日早いって言ってなかったっけ?」
「飲まんとやってられないって言ってます」
「ホントに…みんなに嫌な思いさせちゃったね」
「なおちゃん‼️ニャーにゃ、おうちにちゅれて帰るから待ってね💦」
「たっくん、散歩してていいよ」
「たぁくんがおこみのやきしゅるから、いーのよ」
「え!?たっくんがなおちゃんに焼いてくれるの?」
「しょーよ♪」
「ニャーにゃ!お散歩終わりよ、おうちに帰ろ」
「ニャン」
子猫はプイッとそっぽ向いて、先にリビングへ歩いていった。
「ニャーにゃはお兄ちゃんより偉いのね💦」
「ハハハ…💦」
直人と隆二が苦笑いした。
つづく
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2019.03.25 06:27
2019.03.25 06:04
2019.03.25 03:26