三代目❤夢小説 『NAOTO編92』
「良くない事が起きそうだって、SWAYがそう言ったのか?」
「ああ、俺は異形の物の邪気を感じるタイプだが、SWAYは空間を瞬時に越え、これから起こり得る現象を予測する能力を持つ」
「直人の周辺が心配だと俺に言ってきたんだ」
「心当たりがあるとすれば…」
直人が横にいるまりあの目を見た。
「やっぱり、私が一緒にいると良くないんだ」
「まりあが悪いんじゃない」
「ただ、彼は普通じゃないよ」
「相手と話し合ったのか?」
「普通の会話ができる状態じゃなかった」
「そりゃそうだろ。向こうにしてみりゃ、大切な婚約者を奪った憎い相手なんだから」
3人は揃って臣のマンションのエレベーターを降りた。
すぐにまりあが立ち止まって言った。
「私が彼の元に戻れば、全て丸く収まって、なおちゃんも守られる…」
「ダメだよ!彼のことをまだ愛していて帰るっていうなら納得もいくけど」
「俺の身を案じてそうするって言うなら、絶対に行かせないから」
「俺たち仲間もついてるんだ。ここから先のことはよく話し合おう」
直己がまりあに優しく告げた。
「まりあ、たっくんが待ってるから早く帰ろ」
直人がまりあの肩を持ち、軽く促した。
ふいに直人のiPhoneが鳴った。
「ん?誰だろ?もしもし?」
直人が電話に出た。
『なおちゃん、今どーこでしゅかぁ?』
隆臣の元気な声が聴こえてくる。
「え~⁉️たっくんから電話かかってきた💦」
「臣か隆二がiPhone操作して、隆臣に渡したんだろ?」
「そうだよね💦たっくんがスマホデビューしてたらぶっ飛ぶよ💦」
『なおちゃ~ん!!!!!ブタさんとイカさんどっちしゅるの?』
「え?なんのことだろ?」
「なおちゃん、代わって」
まりあにiPhoneを渡した。
「もしもし、隆臣くん?もうすぐ側まで来てるからね❗今日の晩御飯のことかな?」
『そーよ』
『まりあ、おこみのやきブタさんとイカさんどっちなの?』
「お好み焼きね♪じゃあ、イカにするね」
『オケよ♪早くこないとたぁくん食べちゃうから!じゃーね』
プッ…ツーツーツ-…
一方的に通話が切れた。
「言うだけ言って切れちゃった💦」
「マイペースたっくん、どっちのパパに似たんだか?」
直人が愉快そうに笑った。
「そういやいい匂いがしてきたな」
どこからともなくソースのいい香りが漂ってきた。
「直己と一緒じゃ、まりあの出る幕ないから 笑」
「そうなの?」
「そう❗たっくんは、のっぽさんが一番なんだ」
「妬いちゃう」
「高い所が好きなだけだよ、隆臣は」
「やっぱのっぽさんって教えて正解だったな」
「あ❗隆臣にそのワード教えたのって
やっぱ直人だったか」
「そうだよ」
「憧れも込めてね」
「それって身長のこと?」
直己が直人にサラッと尋ねた。
「憧れてなんかない…って言ったら
嘘になるけど」
「えー‼️なおちゃんは今のままでいい!
それが魅力だから」
「嬉しいことを…ありがとね、まりあ」
「早くしないと隆臣がお好み焼き全部食っちまうぞ 笑」
つづく
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2019.03.16 02:28
2019.03.16 02:25
2019.03.15 22:32