三代目❤夢小説 『NAOTO編84』
「自傷だって?彼女が君の気を引くために自分で自分を傷つけてたっていうのか?」
「独占欲の強い女性ですから」
「…いや、信じられない。強引に手を引っ張ったり、モラルを押し付けたり」
「彼女のマンション前で待ち伏せたり…」
「君が気づいてないだけで、俺は自分の目でそんなシーンを何度も目撃してるんだ」
「これ以上、彼女を侮辱するような言動は許さない!」
「監視をしないと、何をしでかすかわからないから!!!」
「そんな毎日を過ごしてたら、どれだけ温厚な人間でもイライラする時だってありますよ❗」
「俺は…彼女を信じる」
「直人さん…いつか痛い目に合いますよ!」
「これ以上話しても無駄みたいだね」
直人は静かにベンチを立った。
「ちょっと、待ってください❗話は終わってません‼️」
「これ以上彼女の悪口を聞きたくない。全部君の虚言じゃないか!」
「信じてもらえないなら…残念です」
「とにかく、会わせる訳にはいかないから」
直人はゆっくり歩きだした。
「どうするっていうんです?職場に出りゃ嫌でも顔を合わせるんですよ!」
「……」
直人は答えない。
「僕は、別れませんから‼️」
直人は唇を噛み締め、険しい表情のまま進んでいく。
「彼女がいないと生きていけないんです‼️」
「お願いですから、まりあを僕に返して下さい‼️」
公園を行き交う親子連れや、散歩中の老人が立ち止まって碧の方を見ている。
直人も立ち止まり、後ろを振り返った。
碧はその場で土下座をして、頭を地面につけ懇願している。
「まりあを僕から奪わないで下さい‼️お願いします💦」
「…異常だ」
直人はそう小さく呟くと、刺すような無数の視線を浴びながらも、その場を離れた。
ーいったいどうすれば…
まりあを守れるんだろう?
つづく
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2019.02.26 07:52
2019.02.26 07:49
2019.02.26 06:02