三代目❤夢小説 『NAOTO編82』
直人が指定した公園に長身で彫りが深い顔の男が現れた。
通勤中のOLが男とすれ違う度に振り返るほどのイケメンだが、表情は固く冷たい印象を受ける。
男が直人の前に立った。
「どこかカフェに行きますか?」
「いえ、ここで」
男に笑顔はない。
直人から先にベンチに座った。
少し感覚を開けて男が座る。
「保育園見学の時はあまり話す機会もなかったから、初対面みたいなものですね」
「碧です」
「直人です」
「あなたはわざわざ名乗らなくても、誰もが知ってる有名人です」
言葉は選んでいるようで丁寧だが、氷のように冷たい視線を直人に向ける。
「…そして、僕の大切な婚約者を奪った人だ」
つづく
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2019.02.23 11:56
2019.02.23 11:50
2019.02.23 11:44