三代目❤夢小説 『NAOTO編68』
「なおちゃん、スマホ返して。私が話すから」
「大丈夫だからね、俺に任せて」
『あの、すいませんが、まりあに代わって下さい』
「それはできないな」
「なぜ俺が彼女と一緒にいるのか?東京に帰ったら話がしたい。どこかで会えないかな?」
『三人で…ですか?』
「いや、二人だけで会いたい」
『迎えに行くから空港で会いましょう』
「さっきの口ぶりじゃ、君…」
「彼女の顔見たら、何するかわかんないだろ?」
『…まりあがそう言ったんですか?』
「違う。俺がそう思ったんだ」
『…いいですよ。場所と時間を指定して下さい』
「じゃあ、東京に着いたら俺から連絡するよ」
『わかりました』
まりあは眉間にしわを寄せて、不安そうな顔で直人を見つめている。
その手は胸の前で組まれ、小刻みに震えている。
直人が片手を伸ばし、まりあの手を大きく優しく包み込んだ。
「あ!それから、彼女の家に行っても無駄だから」
『どういう意味です?』
「彼女は安全な場所で保護するから、マンションに行っても会えないよ」
『何ですか?それ…』
「自分の胸に手を当てて聞いてごらんよ」
「心当たりがあるはずだ」
『……』
碧は何も返してこなくなり、直人はそのまま電話を切った。
つづく
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2019.02.07 10:03
2019.02.07 10:01
2019.02.07 09:22