三代目❤夢小説 『NAOTO編67』
翌日、那覇空港に到着してすぐにまりあのスマホが鳴った。
碧からだ。
『ふざけんな!何やってたんだ?ワザと電源落としてたんだろ‼︎』
隣にいる直人まで怒鳴り声が聞こえてくる。
「そうでもしないと、ずっとスマホ鳴りっぱなしで眠れないよ」
先程まで穏やかな表情を浮かべていたまりあだが、瞬時に険しい顔になった。
『何時に成田に着くんだ?空港まで迎えに行くから逃げんなよ!』
みるみる青ざめていくまりあを見て、直人がポンポンと肩を叩いて合図を送った。
「俺に代わって」
まりあは慌てて通話口を塞いだ。
「ダメよ!なおちゃんと一緒にいるってバレちゃうよ!」
「いいから、貸して」
まりあからスマホを受け取った。
碧の怒号は続いていて、汚い言葉が直人の耳に直接入ってきた。
『なぁ!聞いてんのか?』
『返事もできないグズか?お前』
『いいか?覚悟して帰ってこいよ‼︎』
「酷い言い草だな。彼女が一体何をした?」
『え?誰だ?まりあに代わって下さい』
見知らぬ男の声がした途端に、碧の口調も急に丁寧になった。
「片岡直人です」
『片岡さん?』
「保育園の見学に行った時にお会いしてるから、覚えてるよね?」
『直人さん…三代目のNAOTOさん⁉︎』
「そうだよ」
『どういうことですか?説明して下さい』
「この現状?」
『そうです』
『なぜ僕の婚約者と一緒にいるんですか?』
つづく
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2019.02.06 08:36
2019.02.06 08:08
2019.02.05 23:54