三代目❤夢小説 『NAOTO編43』

後から地元の漁師もやって来て結構な賑わいになってきた。


厨房にいた店の主人が表に出てきて三線(サンシン)を奏で、指笛が鳴る中、ウチナーンチュ(沖縄の人)がカチャーシーを踊り始める。


10人定員の店に13人の客、真ん中の空間はどうやら宴もたけなわになった時に、ウチナーンチュと観光客が入り乱れて踊りを踊る為のスペースのようだ。


長椅子に客がひしめき合っているので、自然に直人とまりあの太腿が密着している。


「すみません、汗かいちゃって…」


「ごめんね!くっついてるから暑いでしょ?もう帰ろっか?」


「直人さん、まだ飲み足りないんじゃ?」


「そーだね。飲めと言われりゃいくらでも飲めるよ」


「お酒持って海に行きませんか?」


「砂浜で飲むの?ハブとか出てこない?」


「私が一緒だから大丈夫ですよ」


「何にします?ビールか泡盛」


「せっかくだから泡盛貰おっかな?」


「水割りでいいですか?」


「そだね」


泡盛とミネラルウォーターと氷を用意してもらい、おつまみも入れたバスケットを持って2人で外に出た。


街灯のない夜道だが、月明かりだけで十分に明るい。


「バスケット貸して」


「直人さんはお客様だから、私が持ちます」


「エスコートするくらいならいいでしょ?貸して」


直人はまりあからバスケットを受け取り、あいてる手をスッと差しのべた。


少し躊躇していたまりあも、お酒の勢いもあってか直人の手を握った。


二人で手を繋ぎ、海へ続く道をゆっくり歩く。


満月だけが二人を優しく見守っている。



つづく

4コメント

  • 1000 / 1000

  • マヤ

    2019.01.09 08:50

    @kiaなおちゃん優しいからね😉紳士だし👔浮気しないと思う🙊 いいなぁ✨まりあ👩 まだ仕事中なり✋
  • kia

    2019.01.09 08:47

    @マヤまやしゃん、お仕事終わったのぉ? 想像したらねとっても素敵なシチュエーション✨素直になれそう… もうまりあちゃんになってるよ😅
  • マヤ

    2019.01.09 08:44

    @kiakiaしゃん👸ここから語るのよ🌕🌴いーな😭私も混ざりたい❗ お邪魔虫(゜o゜)\(-_-)😂😂😂