三代目❤夢小説 『NAOTO編38』

まりあの手からスケッチブックが落ちた。


大切なスケッチブックを気にかける余裕もない程、直人の抱擁は温かくて愛情に満ちていた。


「心配したよ」


「直人さん…どうして?」


「ん?連絡が取れなくなって、心配で飛んできちゃった」


キラキラ光る大きな瞳から大粒の涙が落ちた。


「まりあちゃんに涙は似合わないな」


直人はポケットからハンドタオルを出し、まりあの涙を拭った。


「碧先生は?一緒じゃないの?」


「今朝の高速船で先に帰りました」


「そっか…」


「直人さん、隆臣くんは?」


「心配かけてごめんね。何度も電話したんだけど、繋がらなくて」


「無事に保護されたって」


「…よかった」


またポロポロと涙がこぼれ落ちた。


直人は再び自分の胸にまりあを抱き寄せた。


「スマホは?いま持ってるの」


「…碧先生が持って帰りました」


「そうだったんだ」


「何もされなかった?手を見せて」


まりあの細い腕を取って長袖を肘までめくってみた。


無数にあったアザは赤紫にはなっているが、新しいものはなさそうだ。


「だいじょぶです。機嫌は悪かったけど」


「そっか…」


「急に抱きしめたりしてびっくりしたね」


まりあをその場に座らせて、砂浜に落ちたスケッチブックを拾い砂を払った。


直人もまりあの隣に足を投げ出して座った。


手にしたスケッチブックをパラパラとめくってみる。


真新しい直人の似顔絵が笑いかけている。


すっかり泣き止んだまりあが直人の目を見て尋ねた。


「どうして…こんなに良くしてくれるんですか?」


爽やかな海風がまりあの髪を揺らす。


大きくて潤んだ瞳が真っ直ぐ直人を見つめる。


観念したようにまりあから目を逸らし、直人の目線は青い海の方向を見た。


「好きに…なっちゃったのかもね」


つづく



マヤ

三代目・BTS妄想ストーリー書いています

4コメント

  • 1000 / 1000

  • マヤ

    2019.01.04 12:29

    @BINBINちゃん🐶おちゅー^_−☆ 三が日お疲れ様です🙏 しばらくは二人っきりで… 優しい要望承りました🤞 ドS作者🐽🌹がむくむくと起きてこなけりゃいーのにね_φ( ̄ー ̄ )
  • BIN

    2019.01.04 10:27

    こんばんは😃🌃 やっとこさ、これたぁ。直人しゃんも🐶も。 南の島で、暫くは二人きりにさせて、あげて下さい。マヤさん🎵
  • マヤ

    2019.01.04 02:28

    @kiaおはよう👋😃☀kiaしゃん👸 すっかり定着→👸💕 いや~ん(/-\*) まりあ先生初恋の人だもんね😆 NAOTOさんに「好き」なんて言われたら…ズキューン💘やね😳