『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい34 三代目妄想劇場 特別編
「ニャーにゃ?」
隆臣は、臣より先にトイレから出てリビングに行き、子猫がいるゲージを覗いた。
隆二のモコモコ上着にくるまって、すやすや寝ている。
臣「寝てるだろ?起こしちゃ可哀想だよ」
隆臣「ニャーにゃ…かわいい」
「おちゅかい終わったらあしょぼーね♪」
ゲージの中で子猫はまるで返事をするように、ぐーんと伸びをしてまた丸くなった。
「ニャーにゃ…」
臣「ニャーにゃ見たらおつかい行きたくなくなったか?」
隆臣「とーしゃーん、だいじょぶよ♪でもしゃん代目はつれてくの」
臣「陽翔くんとお揃いのあれか?」
隆臣「そーよ!とってくるね」
とととと…と子供部屋に向かって走っていった。
入れ違いに健二郎が顔を出した。
臣「びっくりした…どしたの?健ちゃん」
健二郎「たっくんは?」
臣「子供部屋にいったよ」
健二郎「よっしゃ♪今のうちに…臣ちゃん、また部屋借りるで」
臣「え?…懲りないな、健ちゃんも」
健二郎「ちゃんと見届けたらんとな」
臣「そっか」
「おとーしゃん!お腹すいた‼」
廊下から隆臣の声が聞こえた。
健二郎「おっつ!こっちから行こ💦」
隆臣と鉢合わせにならないように、別のドアから健二郎が出ていった。
「とーしゃん?」
臣「なんか食べるか?」
隆臣「おにぎり🍙食べたい‼」
臣「ん、ちょっと待ってろ、すぐ作ってやるから」
隆臣「おとーしゃんがちゅくるの?しゅごいね♪」
マンション前では隆二や撮影スタッフがしびれを切らしている。
隆二「戻ってこない…まさか、ニャーにゃと遊びたいからおつかい行かないって言ってるんじゃ?」
陽翔の上衣に小型マイクを取り付け、準備万端で後は隆臣待ちになっている。
隆二「陽翔くん、ごめんね‼ちょっと様子見てくるから」
「うちならお構い無く!ゆっくり行ってきて下さい」
陽翔「たぁくんのパパ!陽翔待ってるから、大丈夫だよ」
隆二「ごめんね💦」
「スタッフの皆さんもすみません‼」
隆二は直己やELLYにも申し訳なさそうに頭を下げて、マンションに入っていった。
つづく
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2018.12.25 01:15
2018.12.24 23:55