ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島 mission13-②
どこまでも続く白い砂浜
波打ち際近くに、白い麻のサマーセーターと半パンを履いた隆二が座っている。
足を投げ出して、少し立てた膝の上に頭を乗せているので顔は見えない。
朝の海風がさらさらと髪を揺らしている。
臣は音も立てず後ろに回り込み、やさしく抱きしめた。
「おみ…」
隆二を包み込むように臣も足を投げ出す。
「どした?うしろめたいのか?」
「…どーだろ?浮気なら恭介なんていつものことだし」
「お前はしないだろ?」
「…しちゃったよ」
「昨日のは浮気とは言えないだろ」
軽く振り向き臣の方を見た。
「じゃあなんていうの?」
「…ボランティア」
そのまま後ろからキスをした。
「おはよ」
「おみ…」
「やっぱ落ちてたんだ」
「…浮気がどうとかよりも、発信器とかでずっと監視されてたことの方がショックだよ」
「それだけ好きなんだろ?…お前のこと」
「…愛してたら、信じなきゃ」
「……」
「監視しないと安心できないって、俺のこと信じてない証拠でしょ?」
「…いま、それ言うか?普通」
「え?」
「俺の腕のなかで口に出すことじゃないだろ?」
「…ごめん」
「アイツのこと忘れるくらい、気持ちよくさせてやろっか?」
臣の手が隆二のセーターを捲った。
「…やだよ、こんなとこで」
「誰も見てないし、昨日気持ちよくさせろって言ってたのお前だろ?」
するすると半パンのチャックを降ろした。
「…やだ‼透明のドローンが近くにいるかも?」
「なんだそれ?」
「アイツがモニター見てるんだったら、それこそ恋人を守ろうとすっ飛んでくるよ」
少し荒めに隆二に触れた。
びくんと反応する。
「あ…ホントに飛んでくるかも」
「そんときは」
「…一緒に日本へ帰ろう」
to be continued…
次回はpixiv限定公開になります。
よろしくお願いします。
6コメント
2018.11.08 14:21
2018.11.08 13:54
2018.11.08 01:44