ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 11-④
隆二の後に続いて外に出ると、太陽光発電の装置が備え付けられていた。
「給湯もIHもこれで賄える、しかもフル充電で準備万端だよ」
「相当な金持ちのプライベート・アイランドって感じだな」
いよいよ確信に変わってきた。
臣が室内に戻り、まだ開けていない部屋のドアを開けると、そこは海に面した広いベッドルームで、高い天井にある天窓と、広い掃き出し窓から太陽光が降り注ぎ、部屋の中央に大きなダブルベッドが置かれている。
クルーザーのベッドルームと同じく、真っ白で清潔なシーツが張られ、三角に折られたベッドカバーの上には二組のバスローブまで置かれている。
「…はは」
なぜか笑いが込み上げてきた。
後から入ってきた隆二がビックリして声を上げた。
「おみ!?横になってる場合か?」
「…ははは、出来すぎだって」
ベッドの上に大の字になって臣が仰向けに寝転がっている。
「…なにが⁉」
「お前まだわかんないの?」
「…わかんねぇよ」
「仕組まれたんだよ」
「…え?」
to be continued…
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2018.10.12 08:14
2018.10.12 08:04