ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 11-①
青い海、美しい珊瑚礁。
どこまでも続く遠浅の白い砂浜。
マリーナを出港して手元の時計で5日目の朝にこの島にたどり着いた。
砂浜の奥に小さな湾があり、コンクリートでできた桟橋がある。
大海原へ出て船は真っ直ぐ進み、荒天に見舞われることもなく順調に航海を続け、吸い込まれるようにこの桟橋に着岸した。
クルーザーに備え付けてあった冷蔵庫には、十分な水と食料が積み込まれていて、空腹に悩まされることはなかったが、二人のiPhoneはすぐに使えなくなった。
人工の桟橋があるということは、人が住んでいるんじゃないか?
期待を胸に島へ上陸して最初に目に飛び込んできたのは白いコテージだった。
「俺周辺を見て来るから、隆二はコテージを訪ねてみて」
「わかった、気をつけてね」
一旦相方と別れて、隆二はコテージの扉をノックした。
「すみません!誰かいませんか?」
強い日差しが照りつけ、じっとしていても汗が滲んでくる。
どうやら南の島のようだ。
コテージ裏に鬱蒼と茂る南国特有の植物もそれを物語っている。
新しく作られたコテージではなさそうだ。
所々木材が風化したような跡が見られた。
中から返事がないのでゆっくりとドアノブを回してみた。
鍵はかかっておらず扉が開いたので、
隆二は中へと足を踏み入れた。
to be continued…
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2018.10.09 02:50
2018.10.09 02:47
2018.10.09 02:45