ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 9-⑩


「うそ?…船が動いた」



「バカな…」



船はゆっくりと動き始めた。



「ロープで固定してたから、そんなはずは…」



モーター音と共に波を受けて船体が大きく揺れた。



「…危ない‼」



バランスを崩した隆二を臣が支えた。



「わりぃ…」



操縦席の屋根に手を添えて臣が踏ん張っている。



「舵が…」



「…まさか?自動操縦とか」



船はひとりでに舵を切り、マリーナを出て大海原へと出航し始めた。



「お…臣、止めてよ‼」



「無理だよ!俺、船の操縦なんかできねぇし…」



「航路とかわかんないし…真っ直ぐ進んだら他の船にぶつかるんじゃないの?」



隆二がそういった矢先に、前方に漁船が迫ってきた。



「え?どーすんの!ぶつかるよ‼」



「隆二‼伏せろ❗」



臣が咄嗟に隆二を引き寄せ、抱き抱えてしゃがみこんだ。



自分の体全体で隆二に覆い被さった。



「…おみ!?」



二人同時に目を固く閉じて衝撃に備えたが、何も変化はなかった。



臣がゆっくり顔を上げた。



船は漁船をかわして悠々と沖を目指している。



「…どうやら、航路もインプットされてるみたいだ」



「…インプットって」



「この船はどこに向かうの?」



「…俺にも、見当がつかないよ」




to be continued…












8コメント

  • 1000 / 1000

  • マヤ

    2018.10.01 13:20

    @kiaKiaしゃん👸おちゅー🍵 『蜜月島』は『獄門島』みたいな章のタイトルかもしれないし、島の名前かもしれない…でもね!大変よ‼︎ 二人は超超超忙しい日本のお宝🇯🇵トップアーティスト🎤🎬 船よ🚢どこに連れて行く気? うぷぷ🙉💦Kiaシャンにつられておしゃべりになる、お口の軽いマヤ🐽🌹は危険人物😆
  • kia

    2018.10.01 12:40

    まやしゃん🌹お疲れ様です😁 とうとう沖を離れてしまった船。 行き着く所は蜜月島という無人島。 そこで隆二はいつかの恭介の夢物語を思い出す。果たして二人の行方は? なんてね😁
  • マヤ

    2018.10.01 11:52

    @エミその日の朝の気分次第の成り行き🙄 そう聞いたら怖いなぁ💦 大きな大きなストーリーの柱はちゃんとあって、プラン通りにはポチってるよ🙄