ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 9-⑤
隆二は伏し目がちに軽くため息をついた。
そんな隆二を臣は優しい目で見つめている。
「…想定外だな」
「へ?」
「そんな思いつめた顔…RYUJIを作ったのはアイツだけど、発案したのはお前だろ?」
「……」
「その流れからいって、今のお前の表情は想定外だって言ったんだ」
「…そうだね、変だね…俺」
「なんかあったのか?」
「いや…別に」
「楽しくやってるようで、良かったね」
「本心で言ってんの?」
「本心でなきゃ…なんなの?」
「嫉妬…」
「……」
次の言葉が出てこない。
臣の真正面から、その深い眼差しを見つめる。
その口元は、穏やかに笑っている。
何か話さなきゃ…
「あの…さ」
絶妙なタイミングでスタッフが呼びに来た。
「失礼します!スタンバイして下さい」
隆二は席を立って声をかけた。
「じゃあ、臣…行こっか?」
to be continued…
7コメント
2018.09.26 13:13
2018.09.26 12:35
2018.09.26 12:25