ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 9-③
「今日はありがとね」
向かいに座った臣が口を開く。
「大変だったな」
「うん…」
吸い付くように俺を見つめる瞳…
意識してないのに、その厚みのある唇に視線が向いてしまう。
「もう退院したの?」
「うん、出勤してるよ」
「そっか…」
「RYUJIは臣ん家にいるの?」
「いや…昼間は警備の仕事が入ったって出てったよ」
「警備?RYUJIそんなこともやってんの?」
「昼間のことはよく知らないんだ」
「たまに地球に落ちてくる隕石の対応に追われてるけど…」
発案したものの、RYUJIの能力や任務については全く聞かされてない。
「そういえばさ」
「ん?」
二人でロシアに行ってたでしょ?
…って聞きたかったが、やめた。
「なんだよ?」
「ん?いや…なんだっけ?忘れちゃったよ」
「なんだそれ?」
to be continued…
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