『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI50 三代目妄想劇場ショートストーリー
「おねーしゃん、だいじょぶかな?」
隆二を見上げて隆臣が言う。
「きっと…大丈夫!可愛い子供が来てくれたんだ。病気なんかに負けてられないよ」
「しょーなの?パンマンよりしゅごいの?」
今度は臣が答えた。
「自分の息子が側にいるのって勇気百倍なんだよ。きっとアンパンマンより強いんだろな」
「そーなの?たぁくんもパンマンよりちゅよいのかなぁ?」
「そうだよ!隆臣がパパ達の側にいてくれたら、それだけでパンマンより強い存在なんだよ」
「たぁくん空飛べないよ」
「あはは…空は飛べなくても、こうやって手をぎゅってしてくれてるだけで、パパ達に生きる力を与えてくれるんだ」
「たぁくん、しゅごいのね」
「そうだよ、お父さん達は隆臣でないとだめなんだ」
「でーも、お仕事いくでしょ?」
「…それは」
隆二が言葉を詰まらせていると、臣が助け船を出す。
「沢山のファンが待ってるからね!
それがお父さん達の仕事だから」
「たくさん?」
「そう!子供達からばーばと同じ位の大人まで、沢山待ってるんだよ」
「…臣」
「いーよ♪お仕事がんばってくらしゃーい!!」
「たっくん…」
「たぁくんもねぇ、ほいっけん行くよ🎵」
「…え!?」
「行きたいんだって、隆二」
「パーパいーでちょ?ひーしゃんが待ってるのよ」
「イヤとは言えないよな 笑」
臣がエクボを見せて笑った。
「…ああ、たっくんがそうしたいなら、いいよ」
「やったぁ‼あのね、みんなたぁくんを待ってるのよ🎵」
「待ってるんだ…」
「あはは…さすがの隆二も隆臣にはイヤとは言えないよな」
「臣…」
「あ、そーだ!隆臣、もうすぐ乃愛ん家にベイビーが来るんだよ」
「おとーしゃん、たぁくん知ってるよ🎵
リータっていうのよ」
「…へ?なんで隆臣が名前知ってんの?」
「まだ生まれてもないのに…」
「たぁくんね、もうひとちゅお願いがあるのよ!」
「え?なになに?パーパなんでも聞いてあげるよ」
「ほんとに?いーの?」
「うん‼言ってごらん」
「あのね、たぁくんねぇ…」
「妹がほしいな♪」
完
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2018.09.21 11:49
2018.09.21 11:45
2018.09.21 10:28