『W旦那+(プラス)』 the "no" phase① 三代目妄想劇場ショートストーリー
「魔の二歳児」
隆臣には無縁のことだなんて思っていた。
初めての動物園で、初めての友達と出逢った。
その日から数日後、それは突然始まった。
健二郎「たっくん、今日は健ちゃんと一緒やで!なにして遊ぶ?虫取ごっこがえーか?」
隆臣「いやん」
健二郎「……」
健二郎「俺の聞き間違いかな?今イヤってゆうたよーな…」
臣「イヤって言ったんだよ 笑」
隆二「突然始まったんだ、イヤイヤ期」
健二郎「嘘やろ?たっくんが大好きな遊びの師匠・健ちゃんやで?」
隆臣は柔かい素材でできた車のオモチャを持って、ブーブー言いながら一人で遊んでいる。
健二郎「たっくん!車のオモチャ買ってもらったんか?健ちゃんに見せてみ?」
隆臣はぷん😡っとして「やん」と返した。
健二郎「……えーっ!?」
隆二「まぁ、そういう訳で、この間ベビーシッターしてもらった時とは、全く別の幼児だと思って…よろしくね!健ちゃん」
健二郎「あの素直で可愛い俺の1番弟子が…何かの間違いやろ?」
臣が健二郎の肩をポンっと叩いた。
臣「前は泊りがけだったけど、今日は俺らがジャケ写撮りに行って、帰ってくるまでの数時間だから、楽勝だって」
隆二「健ちゃんがZIPに間に合うように、余裕持って帰ってくるから」
健二郎「それは全然心配してへんけど…」
隆臣はカットしたばかりのお洒落な髪型をして、プーと可愛らしく頬を膨らませて健二郎を見ている。
臣「じゃ、隆臣!お父さんに行ってらっしゃいのチューして♫」
臣が隆臣の隣に膝をついた。
隆臣「おとーしゃん?」
臣「ん、そーだよ」
隆臣「いやん」
頬を膨らませ、プンとそっぽ向いた。
臣「この、イヤイヤ坊主め!」
臣が隆臣を捕まえて、こしょこしょくすぐる。
隆臣「きゃぁあ!…いやん」
隣でじゃれ合ってる親子を見て、隆二が言った。
「ほーら、じゃれ合ってないで、臣行くよ!」
臣「いやん」
隆二「マネすんな 笑」
臣「この可愛い坊主、どうしてやろうか? 笑」
隆二「坊主って言うな! 笑」
隆二「たっくん、パパにチューして」
隆臣「やー」
隆二「じゃあ、パパ達だけチューしてもいい?」
隆二と臣が口を尖らせて、ゆっくり顔を近づけようとすると、
真ん中で隆臣が、二人の顔に手を当てて止めに入った。
「チュー😚ダメーっ」
「こーりゃ!たっくん」
隆二が隆臣と臣を引き寄せ、二人にチュッチュっと素早くキスをした。
健二郎「はい、そこの親子!落ち込んでる健ちゃんの前で、これ見よがしにじゃれ合ってんと、早よしーや」
隆二「羨ましい?健ちゃんもしたろか?」
健二郎「エセ関西人、早よ行け 笑」
隆二「へへへ♫じゃ、臣行こか?」
臣「ん」
隆二「健ちゃんといい子にしててね!
たっくん、オケ?」
隆臣「いやん➰🐻」
健二郎「…なにこれ?アカン💧耐えれるかな?」
つづく
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2018.05.23 09:23
2018.05.23 09:19
2018.05.23 09:16