『W旦那+(プラス)』The first time the zoo⑯ 三代目妄想劇場ショートストーリー
大人が座る後ろを凄い勢いで子供達がハイハイ競争している。
陽翔「やっつけるぞぉ! まてぇ !」
隆臣「きゃぁーっ!!!たしゅけてぇー‼」
隆二「こら!たっくん、お兄ちゃんはハイハイしないでしょ!」
隆二が手を伸ばして捕まえようとするが、
逃げ足が早い。
隆臣「きゃあああ🎵たぁくん、あかたん👶よ♪」
陽翔「ひなたも、あかたん👶🎵」
隆二「…もぉ💧しまいに頭ごっつんするぞ」
二人で這いずり回り、勢い余って同時に堀ごたつの中に落ちた。
隆二「たっくん!?」
直人「…陽翔!?」
一瞬の沈黙…
「ぎゃーーっ💦💦」
隆臣が火がついたように泣き出した。
隆二「たっくん!」
直人「陽翔大丈夫か?💦」
一同が足を上げて、堀ごたつの中を覗きこんだ。
陽翔は「落っこっちゃった」と言って、
堀ごたつの下で仰向けになって笑っている。
隆臣は四つん這いで、ぎゃあぎゃあ泣いている。
二人共抱き上げられて、頭を撫で回される。
隆二「たっくん、どこ痛いの?」
隆臣「ぎゃあーーっ💦💦」
臣「…だから言わんこっちゃない💧」
隆二「どうしよ?どこか打ったかな💧」
隣を見ると、直人に抱かれた陽翔はケラケラ笑っている。
陽翔「たぁくん、くしゃいね 笑」
隆臣「あーん💦💦くしゃい!」
直人「臭いって…俺らの足の臭(にお)い?」
臣「座敷に上がるときに、靴下変えたのに」
陽翔「くしゃい~! 笑」
陽翔が堀ごたつの底を指差している。
直己が大きな体を折り曲げて、堀ごたつの中に頭を入れた。
直己「あ、ホントに臭うな…床に染み付いた足の臭いだ。随分と年期が入ってるぞ」
臣「俺らじゃないんだ…」
隆二「床が臭くて泣いてたの?たっくん…」
隆臣「くしゃーい💦💦あーん💦💦」
「失礼しまーす‼プリン🍮お待たせしました!」
店のスタッフがプリンアラモードを持ってきた。
隆臣「プリン!!!」
隆臣は目にいっぱい涙をためて、満面の笑顔で手を叩いて喜んでいる。
陽翔「プリーン❤」
直人「…どこも打ってなさそーだね💧」
隆二「良かった…」
臣「やれやれ💧」
臣が隆臣の頭を撫でた。
陽翔「たぁくん、おいしーね❤」
隆臣「ひーしゃんのプリン🍮たぁくんよりちっちゃいね!しゅこしどーぞ🎵」
陽翔「同じだよ」
隆臣「ちっちゃいよ」
陽翔「じゃあひなたのクリームもどーぞ🎵」
隆臣「ありがと🎵」
隆二「泣いたカラスがなんとやら…」
隆二が隆臣の涙を拭った。
つづく
6コメント
2018.05.04 13:19
2018.05.04 13:13
2018.05.04 12:22