ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission5-③
物思いに耽っていたら、後ろから手が伸びてきた。
「恭介…相変わらず休日はゆっくりだね」
「……」
「早く食べよ!せっかくのご馳走がさめちゃうよ」
「お前と違って、食べる事にはあまり興味がない」
そういうや否や、真後ろに立つ恭介の手が、隆二の浴衣に忍び込んできた。
「…恭介…まだ足りてないの?」
「お前こそ、昨日は心ここにあらずで…」
隆二のうなじを恭介の唇が這う。
「うわ…ゾクッとする…」
「…俺ってさぁ?泥酔状態の方が感度高くなんのかなぁ…」
「……⁉︎」
恭介の動きが止まった。
「この間…ホテルで恭介が俺にくれたキス…」
「なんかいつもと違くて…愛されてる感、半端なかったよ」
「あれは…」
「ん?なに…?」
「…いや、なんでもない」
「恭介の唇厚みがないのに…」
「すっぽり覆われて…優しくて…」
「…ああ、俺って、スゲェ愛されてるんだって…実感したんだ」
(それは…登坂くんの…)
恭介の手が離れた。
「ん?しないの?恭介」
「…熱いうちに食べよう」
「ん、そだね」
恭介は隆二の隣に座り、手を伸ばして首筋をひと撫でした。
「やはり…俺の刻印は残しておかないと…な」
to be continued…
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