『W旦那+(プラス)』The first time the zoo⑪ 三代目妄想劇場ショートストーリー
上野動物園の名物、宙吊り式のモノレールの車内。
陽翔「でんしゃ気持ちいいね♫たぁくん」
隆臣「でんちゃ?ブーブーのこと?」
陽翔「そだよ」
隆臣「そーなの」
陽翔「これかわいいね!」
陽翔は隆臣が背負っているパンダリュックを指差した。
隆臣「シャンシャン欲しい?」
陽翔「いーの?」
隆臣「いーよ!ちょっとだけよ」
陽翔「わぁー♫ありがと」
隆臣「どーいたまして」
隆臣「のっぽしゃん!シャンシャンとってぇ」
直己「ん?降ろすのか?」
二人のすぐ隣に座る直己が隆臣のパンダリュックをとった。
隆臣「ひーしゃんにどーぞしゅるの」
直己「どーぞか?陽翔、ほら!」
陽翔の背中にパンダリュックを掛けてやった。
陽翔「のっぽさん、ありがと♫」
隆臣「のっぽしゃん、ありがと♫」
直己「どういたしまして」
隆二「陽翔くんは、言葉もはっきり話すし、単語もたくさん知ってるね」
直人「休みの度に家族でお出かけしてるみたいだから、色んな物に触れる機会が多いんだろね」
隆二「たっくんは、まだまだ滑舌も良くないし…」
直人「でも、そこがまた可愛いんでしょ?」
隆二「バレてました?」
臣「隆臣がパーパって伸ばして言うの、あれ隆二に似たんだろな」
隆二「え⁉︎俺、伸ばして言ってる?」
直人「そういや、前にSPARK聴いてたら、隆二、マーマって言ってた事ある!」
隆二「ホントに?無意識で言ってるんだ俺…」
隆二「でも、初めて隆臣と会った時から、パーパって言ってたような…」
臣「遺伝子がそうさせるのかもな」
隆二「たっくんが言う、そーなの?
…って、あれは臣の真似だかんね」
臣「え⁉︎そーなの?」
隆二「ほら!言った」
臣「…ホントだ」
隆二「滑舌が悪いとこも、臣パーパに似たのかな?」
臣「滑舌悪いって言うな💧」
直人「隆二は、そこがまた可愛くて仕方ないんでしょ?」
隆二「へへへへへ…」
直人「ほら、否定しないよ。いつもラブラブ♡ご馳走さま」
臣「恥ずかし…」
隆臣「のっぽしゃーん!あれなに?」
陽翔「のっぽさん塩アメどーぞ♫」
直人「おチビさん達には、直己大人気だね 笑」
隆二「のっぽさんって、ねぇ…」
臣「あれ、隆二が教えたの?」
隆二「違うよ。臣じゃないの?」
臣「おれ、そんな風に教えないよ」
直人「…あー、あれたっくんに教えたの俺だよ」
隆二「えー‼︎NAOTOさんだったんですか?」
臣「マジっすか?」
直人「そう♫」
直人「直己のこと、そうやって呼んでみたかったんだ」
隆二「それは憧れもあって?」
直人「なんでやねーん!」
直人が隆二の胸にパシッとツッコミを入れた。
隆臣「のっぽしゃんもシャンシャンおんぶしゅる?」
直己「…いや、俺はいいや💧」
直人「やべ…ウケる 笑」
つづく
2コメント
2018.04.28 12:24
2018.04.28 04:57