ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission5-②
風呂から上がり浴衣を着て、中庭を望むテラスに行くと、朝食の準備が整っていた。
いったい何坪位あるんだろう?
純和風の庭園に白いテラス。
浴衣で食べるのは洋風の朝食。
資産家ほど細かいことは気にしないのかもしれない。
…あれから臣とRYUJIはどうしたろ?
RYUJIのやつ、フィルターのない煙草パカパカ吸いまくってるんじゃ?
臣の喉に悪い影響与えなければいいけど…
おれ…
あれだけ疎ましく思っていたアイツのこと…
あれからずっと…考えている。
いつも…
誰よりも長い時間を共有してきた相方。
当たり前のようにいつも隣にいて、
両親や兄弟…
恋人以上に近い存在…
視線や仕草だけで、なにを考えてるか、だいたい検討はつく。
そりゃそうだ。
歌を歌っている時…
絶妙のタイミングでアイツが入ってくる。
アイツもきっと同じこと思っている。
ツインボーカルとしてスタートした時から、それは感じていた。
文字通り、掛け替えのない存在…
臣のポジションは、代用がきかない…
なのに…
どこから歯車が噛み合わなくなったんだろ?
アイツが俺に色目を使うようになったから?
いや…違う…
恭介と付き合うようになって、
変わってしまったのは俺の方か?
アイツは俺の事を案じて…
目を覚まさせようと…していただけかもしれない。
でも…
もう、それも終わったようだ。
『諦めるよ』
始まってもいないのに…
突然…終わりを告げられた。
to be continued…
3コメント
2018.04.27 23:25
2018.04.27 13:08
2018.04.27 13:07