ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission4-①
ロボット工学研究所の応接室。
紅 恭介と臣が対峙して座っている。
臣「計画通りに事が運ばなくて、残念だったな」
恭介「いや…全て想定内だが」
臣「で?アイツは…隆二そっくりな奴はいったい何なんだ?」
恭介「勘がいい君のことだ。もうおおよそ見当はついているんだろ?」
臣「あんたをボスって呼ぶくらいだ。
隆二そっくりに作られたロボットか?」
恭介「その通りだ。RYUJIは人型ロボットだ」
臣「……」
恭介「どうした?見当はついていたんだろ?」
臣「驚いた…」
臣「冷たい機械の体に人間の皮膚を模した物を貼り付けただけの
ロボットとは…とても思えない」
恭介「現存する人型ロボットの中でも、RYUJIは最先端の技術を駆使して作られたロボットだ。ターミネーターが更に進化したもの…と言えば君にも理解できるかな?」
臣「流石に得意分野ともなると、寡黙なアンタでも饒舌になるってワケだ」
恭介「…ここまで聞いたら、なぜRYUJIが作られたか…わかるだろ?」
臣「俺…対策か」
恭介「前にも言ったが、隆二は大切な恋人だ。色目を使ってもらっては困るんでな」
臣「色目ね…。アンタ本当にアイツのこと100%理解できてんのか?」
恭介「理解しているつもりだが」
臣「…まぁいい。で、話ってそれだけか?」
恭介「…本題に入ろう」
to be continued…
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2018.04.21 11:16
2018.04.21 05:37