ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission3-⑪


「マジか?どこでわかった?」




RYUJIもあっさりと認めた。




「アイツが…マッドサイエンティストが残したキスマークが一つもない」




「あ‼そこか?しくったぁ…」




「それと…本物の隆二なら、自分の恋人をマッドサイエンティストって言われただけで激昂するはずだ」




「なるほどな。さすが長年連れ添った相方のこと、一から十までよく解ってんな」




「…で?隆二そのもののお前は…いったい誰なんだ?」




「俺から説明する前に…」




「うちのboss・紅があんたと話したいそうだ」




「アイツが?この茶番にアイツが一枚噛んでるのか?…いい話?それとも…」




「あんたにとっちゃ悪い話ではないそうだ」




「…わかった。会おう」




「シャワー浴びてから来いってよ」




「やけにリアタイだな。どこかにマイク仕込んでたのか?」




RYUJIの全身を舐めるように見た。




どこにも小型マイクなど付いていない。




「…それもbossのとこ行きゃわかるってよ」




「そっか…」




「…もっと激怒するって思ってたんだが?」




「…不覚にも…途中まで本人だと信じてたからな」




「へへっ♪」




「お前は?シャワー使っていいよ」




「いや、俺ぁ必要ない」




「うがいぐらいすれば?」




「もう飲んじまったからいいや!」




「……」




臣は何も言わず立ち上がり、ジーンズを履いて、リビングを出て行こうとした。




「なぁ!」




「なんだ?」




「気持ちよかったろ?」




「…聞くな!」




RYUJIは片方の口角をつり上げて、悪い顔で笑って言った。






「病みつきになるぜ‼きっとな」







to be continued…




















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