『W旦那+(プラス)』番外編⑮ 三代目妄想劇場
「えっと…頭の中が整理できなくて…」
「お疲れだったんじゃ?隆二さん、昨日マサチューセッツから帰ってきたばかりですよね?」
そーなんだ…
「でも、乃愛との約束守ってきちんと待ち合わせ場所に来てくれた…」
「……」
「これってOKって意味ですよね?」
「乃愛…」
臣は?
たっくんは?
俺の家族はどうしたんだろ?
聞くのが怖い…
何かあったのか?
俺はずっと長い夢を見ていて、こっちが現実の世界だとしたら?
「隆二さんの好きなこの曲…素敵」
乃愛はそう言って、膝に上に置いていた俺の手に触れた。
真っ白で柔らかい手の感触が伝わる。
俺はどうすれば?
臣…
助けてよ…
つづく
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