三代目❤夢小説 『直己編⑱』

「まだ街灯もなかった頃、道端でうずくまっている若い女性がいました」




ん?昔話かな?




「もしもし、娘さん、どこか具合が悪いのか?」




「提灯ひとつ提げて家路を急いでいた村の若者が声をかけました」




「娘は下を向き、みぞおちの辺りを押さえています」




「腹が痛むのか?」




「はい…シクシクと痛みます」




「提灯の灯りだけではよく見えませんが、色白で赤い着物を着た、としのころなら18、9の生娘のよう…」




「立てないほど痛むのか?」




「いえ、手を貸していただければ立てると思います」




「娘がそう言うので、若者は娘の白い手を取りました」




「下を向き、片手で顔を隠していた娘は、くるりと若者の方を見ました」




「真っ白でつるんとした顔…」




「耳まで裂けた口から、ギザギザと尖った歯を見せて笑った娘には目がありません」




のっぺらぼう?




「若者は叫び声をあげる間も無く…」




「大きな口を開けた娘に、頭から飲み込まれたそうです…」




つづく




直己さん目線でストーリーが進んでいきます。





《イメージイラスト》

マヤ

三代目・BTS妄想ストーリー書いています

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