三代目❤夢小説 『直己編⑫』
初めて会った日は確か白地に笹の葉模様の浴衣を着ていた
今日は緑色に同じ笹の葉模様の浴衣を着ている
真っ白の帯をきゅっと結んでいて、凛とした印象がある
色白で、黒髪をきちんとまとめ、少し斜めに下ろした前髪の下に切れ長の瞳が輝いている
あの日は、無事に送り届ける事だけに集中して、よく顔も見なかったが…
京美人とは、こういう人の事を言うのだろう
「わざわざ傘を返しにいらしたのですか?」
「ええ…よく見れば職人が 丹精込めて作ったのがわかります」
「持って帰るわけにはいきません」
「もう随分年季が入っているので、そのまま処分していただいても良かったのに…」
「古き良き日本の文化です。処分するなどとても…」
蛇の目傘を女性に手渡した
少し表情が緩(ゆる)んだような気がした
つづく
夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。
《お知らせ》
いつもご愛読いただきありがとうございます。
現在AmebaOwndで連載中の
『W旦那+(プラス)』ですが、
編集の都合により、不定期更新になります。
しばらくお待ち下さい。
本日は日頃の感謝を込めて、
『三代目❤夢小説』2話分を更新しています。
いつもありがとうございます。
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