『W旦那+(プラス)』第144話 三代目妄想劇場
臣はその言葉を聞いて、頭の中の霧が少し晴れていく感覚を覚えた。
そこから先を思い出そうとすると、
いつも酷い頭痛に襲われて途中で放棄してしまう…
頭の中の霧がかかった部分に、忘れてしまった大切な何かがある…
そんな気がしてならなかった。
隆二「もう出なきゃ…じゃあ臣帰ろう」
臣「ああ…」
タクシーの中で理愛が残していったメモを見る。
子供の1日のスケジュールや、離乳食の作り方などが細かく書かれている。
隆二「さぁ!初めての子育て…忙しくなるね」
臣「ん…」
男の子を見ると隆二の胸にもたれて、
左手の親指をくわえ、眠そうに半分目を閉じている。
隆二「おネムかな?たっくん…」
臣はそっと手を伸ばし、男の子の柔らかい黒髪に触れた。
臣「交代で面倒みるよ」
隆二「俺がみるから、臣は無理すんなって」
臣「独り占めしようたって、そうはいかない」
隆二「臣がそう言うなら…」
(臣が人に関心を持つなんて…久しぶりだな)
(これがきっかけで少しでも以前の臣に戻ってくれるといいんだけど…)
(いや…焦ることはない)
(俺はいつまでも待つって決めたんだから)
End
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2018.02.21 02:28
2018.02.21 02:22