『W旦那+(プラス)』第139話 三代目妄想劇場
元々想定外だった+(プラス)サンプルの「T」(剛典)。
剛典とのたった一回の性交で、妊娠の確信を持った理愛は夫に連絡を取り、
サンプルが採取出来たことを告げ、
できるだけ早く自分たちの星に連れて帰るように迫った。
夫は古の悪魔・サキュバスが消滅したことで、「O」と「R」のサンプル採取を完全に諦めていたので、理愛の指示通りに動いた。
行方不明の妻を探していたLAの富豪だと身元を偽り、理愛を迎えに行った。
自分たちの星に帰還してすぐに、理愛は夫と縁を切った。
若い女性の出産率が極端に減少している理愛の星では、子を宿した女性は
絶対的な権限を持つ。
地球で五年間待った夫もあっさりと引き下がり、すぐにまた別の若い個体と再婚した。
夫と別れてすぐ理愛は、人工的に作られた卵子と、二つのサンプル「O」と
「R」を掛け合わせ受精卵を作り、
この星独自の高度な母体システムで育成され、10ヶ月後に男の子が誕生した。
地球人女性の子宮と同じ環境で育った赤ん坊は、地球人サンプルのDNAを完全に受け継いだ新人類とも言える。
まだ個体ナンバーも名前も持たない「O」と「R」の子供…
二人に真実を全て話した上で、地球に置いて帰るか、自分の星に連れて帰り理愛の子として育てるか…
最終的な判断は、臣と隆二、二人に委ねることにした。
End
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2018.02.15 06:52
2018.02.15 06:31