『孤独①』(続•臣隆妄想劇場118)ショートバージョン
昼間は精力的に単独のスケジュールをこなしているが、夜になり自宅マンションへ戻ると、言い様のない寂しさが押し寄せてきた。
おはようからおやすみまで的割りついていたぽってり唇が帰ってこなくなって5日目の夜、隆二はすでに限界だった。
(何なんだよ…急に…)
(まさか…外に女の人作って浮気してるとか…)
LINEをしても既読にならない。
電話も不通…
元々臣が所有していたマンションは、とっくに処分したし…
臣の実家にTELしてみたが、一度二人揃って顔出してから、帰ってきてないと臣ママが言っていた。
(どうしよう…)
(俺がLAに発つまでに帰ってこなかったら…)
布団にくるまり、芋虫みたいに丸くなる。
(おみ…あの日一晩中愛し合って…そこからずっとおあずけなんて…そりゃないよ…)
(ほんと…ウサギみたくなったらどうすんだよ)
「さみ…」
隆二は自分で自分の肩を抱きしめる。
(俺は臣でなきゃダメなのに…)
(すぐに飛んで帰って…抱きしめてよ)
(でないと…LAに行く前に、くたばっちまうよ、おれ…)
続く
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2018.01.30 23:14
2018.01.30 23:12
2018.01.30 23:12