『W旦那+(プラス)』第105話 三代目妄想劇場
一瞬唇を外すと、臣が低い声で言った。
「はぁーっ…ずっとこんな風にしていたい…」
「お…み…誰か入ってきたら…ん…」
隆二が言い終わらないうちに、臣がまた唇を塞ぐ。
隆二「ん……」
(おみ…俺…どうにかなっちゃいそうだよ…)
外の通路で話し声がして、慌てて離れる隆二。
臣「……誰か…来た?」
隆二「う…ん」
隆二「痛っ…」
隆二の口に軽い痛みが走った。
臣「ん⁉︎どうかした?」
隆二「口の端っこ切ったみたい…」
臣はそれを聞いて、ハッと我に返った様になり、
臣「ごめん…調子にのりすぎた…」
見るからに狼狽している。
隆二「臣…気にしないでいい…」
隆二がそう言いかけると、臣はスッと顔を近づけ、隆二の口角にキスをした。
臣は隆二と額を合わせて目を閉じる。
隆二「…だ…大丈夫だから」
通路から聞こえた声が遠ざかっていく。
臣は隆二を抱き寄せた。
「おみ…」
隆二は少し戸惑いながらも、落ち着きを取り戻そうと、臣の腕の中で目を閉じた。
隆二の肩に顎を乗せ、臣は妖しく薄笑いを浮かべている…
End
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2017.12.31 12:42
2017.12.31 09:29
2017.12.31 00:27