『聖夜④』(続•臣隆妄想劇場89)ショートバージョン
隆二「健ちゃん…寝ちゃったね」
ダイニングに突っ伏して寝ている健二郎を二人が覗き込んでいる。
テーブルの上には食後の皿と、シャンパンやワインの瓶が並んでいる。
隆二「健ちゃん、酒弱いのに…」
隆二「今日は泊まりだから飲んだのかな?」
臣「結構開けてたな」
隆二は健二郎の側に立ち、耳元で問いかけた。
「風呂入んないの?健ちゃん」
反応はない。
臣「気持ちよさそうに寝てんだから、そっとしといてやろ」
言いながら臣は隆二の後ろに立ち、
自分のガウンごと隆二を抱きしめる。
隆二は腰に絡みつく臣の腕を両手で持ち、
「臣…健ちゃんいるのに…ダメだよ」
「キスくらいなら平気だろ?」
臣が隆二の口角辺りにキスをする。
焦らされているようで、余計に気持ちが高ぶる。
「風邪引くから、先に健ちゃんをベッドに運ばないと…」
「ん…そだな」
ゲストルームのベッドに健二郎を移動し、二人は枕元に、赤い靴下に入れたクリスマスプレゼントを二つSETした。
片方の靴下には、高級ルアー。
これは隆二から。
もう片方にはジョーダンのスニーカーを入れておいた。
これは臣からだ。
「健ちゃん…メリークリスマス」
二人して健二郎の寝顔を見ている。
隆二「幸せそうな顔して…大物釣ってる夢でも見てんのかな?」
臣は隆二を抱き寄せ、
「健ちゃんにも早く幸せが訪れるといいね」
そう言って今度は隆二の唇に軽くキスをする。
「おみ…」
「やべ…まぁたその気になってきた」
「嘘でしょ?健ちゃんいんのに?」
「ん…止めらんない」
「マジか…」
「健ちゃん…ごめん」
そう言うと隆二は寝ている健二郎にヘッドホンをつけ、
音量を小さくして、
安眠のヒーリングミュージックをかけた。
続く
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2017.12.21 04:54
2017.12.20 23:25