『聖夜②』(続•臣隆妄想劇場87)ショートバージョン
隆二「健ちゃん、今日はお客さんだから、リビングでゆっくりしててよ」
健二郎「なんか手伝うことあったら言うてや」
隆二「あ…そうだ‼︎だいぶ前に健ちゃんと一緒に買いに行ったラジコン…
蓋だけ開けて放置してんだ」
隆二「健ちゃん組み立ててよ」
健二郎「え?お前、あれまだあのままにしてんのか?何年経っとんねん」
健二郎はリビングに入り、コートを脱ごうとして、
部屋の隅に置かれたクリスマスツリーに目をやった。
健二郎「え?これ二人で飾りつけたん?」
臣「ん、昨日ね」
健二郎「えらい本格的やなぁ」
臣は健二郎のコートを預かり、ハンガーに掛け、自分は専用の前掛けを着けた。
すると、別の部屋からラジコンの箱を持って、隆二がやってきた。
隆二「へいっ!健ちゃん、よろしく」
そう言うと、ラジコンの箱を健二郎に手渡した。
健二郎「うわっ⁉︎お前…上蓋空けてそのままやんけ…」
隆二「時々蓋開けて中見るんだけど、そっから進まなくて…」
健二郎「マジか…」
ふと、前掛けを着けてやる気満々の臣を見て、隆二が言う。
「臣、キッチンのことはいいから健ちゃん手伝って」
臣「ん?いいの?」
健二郎「嘘〜っ‼︎隆二料理すんの?考えられへんな」
隆二「うっせ」
臣「健ちゃん、シャンパン飲もっか?」
健二郎「おっ!いーね」
シャンパンで乾杯し、健二郎が持ってきたアテをつまみながら、二人でラジコンの組み立てに取り掛かった。
続く
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2017.12.19 04:36
2017.12.19 04:32
2017.12.19 04:30