『巴里②』(続・臣隆妄想劇場27)
宿泊先のホテルの部屋を入ってすぐに、
臣が隆二の腰を引き寄せる。
隆二も、臣の首に両手を回す。
強力な磁石が吸いつくように、言葉も交わさず口づけをする。
しばらく舌を絡ませあっていたが、
「暑っ…」と言って、
臣が高級ブランドのジャケットを脱ぎ捨てる。
ドレスシャツの胸元を大きく広げ、
また隆二とキスし始める。
「隆二…暑い」と一言。
「ん…ごめん、上着脱ぐね」
レオパード柄のジャケットを、
入り口付近のサイドテーブルにそっと掛けると、
臣が隆二のドレスシャツの裾を、スラックスから引き上げ、
シャツの下から手を入れて直に肌に触れてくる。
…そしてまた、深く唇を重ねる。
臣…激しい…
一気にカラダが熱くなり、汗が吹き出す…
首筋を汗が流れる…
そんなことはお構い無しに、
唇から首筋、鎖骨辺りまで、舌を這わせてくる臣。
「ちょっ…待って、臣…」
「ん…?」
「汗だけ…流してきていい?」
ようやく唇を離し、
「焦らすなよ」と言う。
「…わかってるから」
End
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