『W旦那+(プラス)』第80話 三代目妄想劇場
キスをしながら、隆二が着ているシャツのボタンを外し、隙間から手を入れる臣。
隆二はピクンと反応して唇を離す。
「しないよ…」
目を閉じたまま隆二が言う。
「欲しい」
「ダメだって…」
「じゃ…キスも拒めよ」
「…そういうとこ…ほんとズルい…」
「りゅうじ…欲しいって…」
「だめ…んっ…」
臣は頭を下げ、隆二の胸を唇で包み込み、舌を這わせてくる。
「…あっ…おみ…よせ…って」
同時にボトムのチャックをゆっくり広げ、右手を中へ滑らせ、直接触れてくる。
「やだ…しない」
そんなに強くない力で臣の肩を離そうとする。
「欲しくてたまらない…」
目の前に顔を持ってきて右手を動かしながら、唇の先が少し触れる所で臣が囁(ささや)く。
「んん…」
隆二は眉間にシワを寄せている。
(あ…また泣かせるな…)
「りゅうじ…?」
隆二は少し目を開けた。
涙で潤んでいる。
「じゃ…なぜ手離したの?」
ピクッと臣の右手が止まった。
臣は目を閉じて苦悶の表情を浮かべる。
「ごめん…」
「もう…遅いよ」
一筋…涙がこぼれた。
End
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2017.12.01 03:54
2017.12.01 03:50
2017.12.01 03:28