『W旦那+(プラス)』第79話 三代目妄想劇場
しばらく互いに触れ合うだけのキスを繰り返す。
軽く何度も触れ合っていると、どうにもその先に進みたくなる。
十分に気持ちが高まったタイミングで臣が離れ、隆二の目を見ている。
「欲しくなるでしょ?」
「…ズルいんだよ…臣は…今も昔も…」
ソファで隣に腰掛けたまま、また優しく臣の唇が触れてくる。
隆二(罠にかかる魚の気分…)
僅(わず)かに開いた唇の隙間から、お互いの舌を少し触れあってみる。
蕩(とろ)けるように柔らかいものが、更に奥へと誘いをかける。
二人は大きく口を開け、深く激しいディープキスを始める。
時々唇の隙間から、臣の声が漏れる。
「ん……ん…」
その声につられ、自然と隆二の声も漏れる。
「お…み……んっ…おみ…」
感じている時に、相方の名を呼ぶ隆二の癖…
少しも変わっていない…
その甘ったるい声を聞いて、深いキスをしているだけで、
十分に心が潤い、満たされていく…
理愛が相手ではこうはいかない。
保護しているという使命感が優先して、
理性の壁を越えることはついにできなかった。
End
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2017.11.30 11:28
2017.11.30 10:50