『W旦那+(プラス)』第65話 三代目妄想劇場
剛典「スイートルームかな?広いね」
理愛「剛典さん、コートを」
剛典「ありがと」
理愛もコートを脱ぎ、クローゼットの方に歩いてくる。
「あ、クローゼット使用禁止になってます」
「ほんと?あっ!理愛ちゃん、こっちに掛けるところがあるよ」
「はい」
クローゼットの中では、臣と隆二が目を見合わせている。
隆二がそっと親指を立てる。
(セーフ)
テーブルにSETしてある料理を見て、
剛典「お腹空いたね」
理愛「オーナーは何時頃到着予定ですか?」
剛典「7時の約束だけど…」
剛典のスマホに、ピコンとLINEが入る。
臣からだ。
剛典「えっと…急な取材が入って…二人来れなくなったって」
理愛「そうですか…」
剛典「今夜は泊まってきていいから、理愛ちゃんのことよろしくって」
理愛「……」
剛典「せっかくだし、二人でゆっくり過ごそうか?」
理愛「はい…」
二人は並んで腰掛け、シャンパンを開けオードブルをつまみながら、剛典が一方的にライブツアーやドラマ撮影の話をしている。
元々あまり感情を表に出さない理愛だが、時々「そうなんですか」と相槌を打つ声が、いつもより弾んでるように聞こえる。
隆二「臣…ずっと観察してなくても大丈夫だよ」
臣の耳元で隆二が囁く。
臣「俺らも腹ごしらえしよっか?」
クローゼット内にも紙皿を入れて、オードブルを持ち込んである。
さすがにシャンパンを開けるワケにはいかないので、ストロー付きの清涼飲料水を用意した。
End
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2017.11.15 02:32
2017.11.15 01:02
2017.11.15 00:16